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モンゴル経済の成長を支える貿易と外貨準備高
― 貿易黒字の拡大から不動産価格・賃金水準まで、最新データで見るモンゴル経済 ―
日本モンゴル経済同友会では、2026年5月22日に開催された「TORGONY ZAM – Mongolian Investment Summit 2026」事前説明会において、藤本和久氏(当時・日本モンゴル経済同友会
理事長)が「モンゴル経済概況」をテーマに講演を行いました。
第1回ではGDP成長率と2026年の経済見通し、第2回ではインフレ率や金融政策、財政・金融についてご紹介しました。
シリーズ最終回となる本記事では、講演内容をもとに、モンゴルの貿易動向、外貨準備高、不動産市場、そして賃金水準についてご紹介します。
■ 貿易統計
講演では、2026年1~3月のモンゴルの貿易動向について説明が行われました。
2026年1~3月の貿易総額は前年同期比32.5%増の73億6,633万ドルとなりました。内訳では、輸出が同62.3%増の48億8,901万ドル、輸入は同2.8%減の24億7,732万ドルとなり、貿易収支は24億1,169万ドルの黒字となりました。黒字幅は前年同期の5.2倍に拡大しました。
また、輸出品目では、銅精鉱が44.7%、石炭が35.9%を占めるなど、鉱物資源が輸出全体の大きな割合を占めていることが紹介されました。
■ 外貨準備高
続いて、外貨準備高の動向について説明が行われました。
2026年3月時点の外貨準備高は71.9億米ドルに達し、過去最高を更新しました。これは平均8.5か月分の輸入額に相当し、前年同期の50億米ドルと比較して43.8%増加しています。
また、外貨準備高が安定した高水準を維持していることから、為替レートの変動は比較的抑制されていると説明されました。2026年3月末時点の米ドル為替レートは1米ドル=3,567モンゴル・トゥグルグで、2025年末から0.2%、前年同期比では3.1%の下落となりました。
■ 不動産市場
さらに、ウランバートル市内の不動産市場についても紹介されました。
2026年3月時点におけるウランバートル市中心部6区の平均アパート価格は、前年同期比9.3%上昇しました。
新築住宅の平均価格は1平方メートル当たり471万モンゴル・トゥグルグ、中古住宅は491万モンゴル・トゥグルグとなっています。
■ 賃金水準
最後に、モンゴル国内の賃金水準について説明が行われました。
社会保険基金の報告書によると、国内5万4,200社を対象とした2025年第4四半期の平均給与は287万7,800トゥグルグとなり、前年同期比7.7%増加しました。
男女別では、男性の平均給与は312万100トゥグルグで前年同期比6.7%増、女性は262万8,000トゥグルグで前年同期比9.0%増となっています。
■ 日本モンゴル経済同友会の取り組み
日本モンゴル経済同友会では、日本企業のモンゴル進出支援や、モンゴル企業とのビジネスマッチング、投資交流の促進に取り組んでいます。
また、経済セミナーや投資フォーラムを通じて、両国企業が最新の経済動向や市場環境を共有できる場を提供しています。
今後も、日本とモンゴルの経済交流のさらなる発展に向け、モンゴル経済や投資環境に関する情報を継続的に発信してまいります。